【スタッフインタビュー No.4】俊平 vol.1(1/3)

大杉 俊平(おおすぎ しゅんぺい)
ニックネーム:しゅん君、シュンペータ、ペーちゃん、など

28歳。2014年12月より、赤羽SHISHA de TREEオーナーを務める。2017年3月より2号店に当たる上野And Uオーナーとなり、現在は両店の店長を兼ねる。新卒入社した建築系の会社を脱サラし、鎌倉の老舗喫茶店で働く。その後、友人とSHISHA de TREEを共同経営で立ち上げる。シーシャを構造的・体系的に分析する理論派だが、普段の言動はあまりに支離滅裂。上品な接客に覗かせる狂気に、馴染み始めのお客さんは困惑すること多々。赤羽で忙しくなると、たまに人を殺しそうな目をしてシーシャを作っている時がある。おかわりをお願いするときは勇気を出そう。

(聞き手・文:オザケン)


どれだけ上質な「暇」を提供できるかが、シーシャだ。


オザケン:シーシャとの出会いはいつ?

俊平:共同経営者が持ってきたのがきっかけだね。バックパッカーで特にエジプトとか回っててさ。現地で買ってきたやつを鎌倉の海沿いで吸ったのが初めてかな。それが、20くらいの頃だから、10年くらい前か。まだ東京にもシーシャが全然入ってきてない頃。正確じゃないけど、シーシャ下北沢さんも、まだなかった頃だと思う。


オザケン:シーシャの印象はどうだったの?

俊平:ん?もう、完全にヤバいやつきたな、って感じだよね(笑)。「ああ、ピリオドの向こう側に行ってしまったな。どうやってこの人との交友関係を絶っていこうかな」とか考えてたよね。

オザケン:そこから考えると……

俊平:うん、この10年で環境は本当に大きく変わったよね。今では、大学生が結構な数、シーシャに興味持ってるんだもん。一過性の流行だったとしても、すごいよね。


オザケン:お店で吸うようになったのはいつ頃?

俊平:22,3の頃かな。自分の中で、シーシャブームが来たのね。お下がりのシーシャもらって、家で作ってたら、だんだん味の違いがわかるようになってきた。「おや?そこそこうまいのでは?」とか考えてた。まあ、今考えると、とんでもなくまずい代物だったと思うんだけど、そもそも日本、こと東京のシーシャカルチャーの成熟度自体が、まだまだだったってことだと思う。


オザケン:シーシャ屋を開くことになるきっかけは?

俊平:詳しく話すと長くなりすぎちゃうから、少し省くけど、脱サラして鎌倉の喫茶店で働いてて、そこの店長にならないかって話と、それ以外にもう2つほど、声がかかったんだよ。ある年の大晦日に。で、一番面白そうな、今の道を選択したって感じかなあ。シーシャにこだわりはなかったよ。それなりに好きではあったけど、いち商材、ツール、くらいの認識だったかな。俺はコーヒーが好きだったから、コーヒー淹れられるならいいかな、くらいの気持ちだったかな。

オザケン:そんな俊くんも、今では中毒かなってくらいシーシャを吸ってるわけですが……

俊平:そうなんだよなあ(笑)


オザケン:シーシャの魅力ってなんだろう?

俊平:シーシャって、ぶっちゃけ暇だと思うんだよね。その時に何をするか。個々人の色がよく出ると思う。積極的に暇な時間を作る、っていう割と珍しいツールじゃないかな、って感じてる。赤羽をオープンしてすぐ、まだ全然お客さんもいなかった頃。今話したようなことに気がついて「自分に時間を取ってあげるものですよ」「あえて、なにもしない、という時間の過ごし方を提供しているものなんですよ」ってお客さんに伝えるようになった。そうしたら、リピートしてくれるお客さんがすごく増えて。腹に落ちたような感覚があったよね。

オザケン:ただの喫煙具なんだけどね。

俊平:そうなんだよね。たかが喫煙具、されど喫煙具、というかさ。新年の挨拶にも書いたけど、面白いよね。


オザケン:やりがいを感じる時ってある?

俊平:お客さんが、自分の求めてた時間を過ごせてるんだなあ、っていう表情が言葉の外に溢れてると、いいよね。やっててよかったなあ、と思う。もちろん、直接的に、個人やお店、味を褒めてくれるのはすごく嬉しいけど。言葉じゃないところで伝わってくるものがあると、グッと来るというか。


オザケン:じゃあ、お店に立っていて好きな瞬間は?

俊平:お客さんの口に含まれるものを作ってる瞬間が、昔から好きなのんだよね。喜びを感じるというか。

オザケン:何かきっかけはあったの?

俊平:鎌倉の喫茶店かなあ。お客さんが、コーヒーの味とか気にしてないような人が結構多いお店だったのね。老舗の、回転率で勝負してるような感じ。そこに、若い人間として初めて俺が入って、レシピを工夫したりするようになって、明らかにお客さんからの反応が良くなったんだよね。そこで、ああ、俺、お客さんの口に含まれるものを作るの、好きだし、得意かも、って思ったんだよね。それがきっかけだね、たぶん。


オザケン:どんなシーシャ作りが得意?

俊平:シーシャはぜーんぶ得意。なんでもおいで、って感じ?(笑)まあ、それは言い過ぎかもしれないけど、まずは、俺は自分が美味しいと感じる味を出していきたいのね。自分が不味いと思うものは、酒も、シーシャも、出したくない。それで、会話の中でちゃんとお客さんのキャラクターとか要望を受け止めて、美味しいと感じてもらえるものを作る。そこに苦手なものはない、っていう感覚かな。シーシャが美味しいのは当たり前で、その先の、どれだけ満足してもらえるか、ってところにこだわってるつもりだよ。


(vol.2に続く)
あなたと一緒につくるシーシャ。

あなたと一緒に歩む店。

なぜ、上野なのか。And Uという名前に込められた想いとは。


【スタッフインタビュー】※黒字は未更新/続々更新予定

No.1 アキラ vol.1 vol.2 vol.3

No.2 りっけんマン vol.1 vol.2 vol.3

No.3 りかちょ vol.1 vol.2 vol.3

No.4 俊平 vol.1 vol.2 vol.3