【スタッフインタビュー No.2】りっけん vol.1(1/3)
米澤直希(よねざわ なおき)
ニックネーム:りっけんマン
27歳。2017年4月より勤務。
元バンドマン、元PA。20歳で上京し、23歳よりシーシャ専門店で働く。
シーシャだけで見れば、And Uで一番長いキャリアを誇る。
現在は、上野And Uと、他店(高円寺KOENシーシャ)の両店で働き、
KOENシーシャ副店長の顔も持つ。
髪の毛のパーマは地毛と思わせて、実は人工パーマ。
りっけんマンという呼び名の由来を聞くと、
丁寧に「ギターのリッケンバッカー」から来ていることを教えてくれる。
あと、結構おっちょこちょい。
床に設置してある掃除機のスイッチかと思ってりかちょの足を踏みつけては
大声を出したり、鍵を忘れてお店を閉められなくなったりする。
(聞き手・文:オザケン)
ボソッと聞こえた「美味しい」。
心の中ではガッツポーズしています。
オザケン:どうして上京したの?
りっけん:当時の彼女にくっついて出てきました(笑)。早々とフラれちゃったんですけどね……。当時バンドをやっていたんですが、こっちで音楽の裏方(PA)の勉強を専門学校でしながら、家族の仕事を手伝っていました。
オザケン:シーシャに出会ったのはいつ?
りっけん:専門学校に通っていた時だったので、22歳の時ですね。高円寺のチルインさん(現在、同店舗は閉店し、同じ場所でKOENシーシャが営業している)でしたね。
オザケン:シーシャにはすぐハマったの?
りっけん:初めて吸った次の日に、すぐに店長さんから個人的な連絡が来るようになったりして、どっぷりとシーシャに浸かっていきました。シーシャが好き、というよりも、お店でスタッフの人と話すのが楽しくてハマっていった感じでしたね。当時タバコをやめようかと思っていた時期でもあったので、そういう側面もあって、よく吸うようになりました。
オザケン:シーシャはいつから自分でたて始めたの?
りっけん:お店の方からお古のシーシャを譲ってもらって、自分でも立てるようになって。シーシャというものの奥深さにハマっていったのは、そこからですね。
オザケン:沼だね。
りっけん:沼に足を踏みんだ瞬間でしたね。
オザケン:シーシャ屋で働くようになったのはどんなきっかけがあったの?
りっけん:ちょうど、次のバイトを探していた時期に、シーシャにハマっているし、やってみようかな、くらいの軽い気持ちです。いろんな縁もあって、チルインさんで3年ほど働きました。シーシャ屋さんって、楽そうだなあ、なんて思ってたんですよね。
オザケン:実際入ってみると、そんなことないよね?(笑)
りっけん:そうなんです。入ってみて、これはやばいぞと。1年くらいは必死に働きました。毎日勉強で。1年過ぎたくらいから、やっと楽しくなってきました。いくつかの店舗で働きましたが、古巣の高円寺店で働くようになった頃から、お客さんが喜んでくれるシーシャを作るのがすごく楽しくなって、そこから考え方が変わったような気がします。
オザケン:軽い気持ちで始めたシーシャが、今では5年目に差し掛かっているわけですが(笑)。シーシャの魅力ってなんだと思う?
りっけん:日本人からすると、非日常の時間なんでしょうね。ちょっとした海外旅行、ショートトリップというか。家に帰ってから寝るまでにもうちょっと遊びたいなあとか、家に帰る前にゆっくりしたいなあとか。そういう時間を過ごせるサードプレイスの一つなんだと思います。他のアクティビティよりも、お店を中心としたコミュニティに関わることになると思うので、自ずと関わる人の幅は広がりますよね。
オザケン:「シーシャ」っていう共通の趣味を持った知り合い、友人は自然と増えるよね。
りっけん:あとは、スタバで話すよりもリラックスして話せる(笑)。アロマの香りに包まれながら、同じ香りを共有しながら話すというのは、思っている以上に肩の力が抜けるんだと思います。
オザケン:どんな時にやりがいを感じる?
りっけん:シーシャを初めて吸うお客さんに、シーシャというもの、そしてAnd Uというお店をどれだけ楽しんでもらえるかに、やりがいを感じます。せっかく初めての体験をするわけなので、いい思い出になってもらいたいなあ。もし気に入ってもらえれば、また通って欲しいなあ。そう思いながら接客していますね。
オザケン:楽しんでもらうために工夫していることはある?
りっけん:とにかく観察します。その人が頼んだドリンクとか、持ち込んだお菓子、一緒に来られた方やスタッフとの会話。そういった中で、こんなフレーバーを気に入ってくれそうだとか、こんな接客をした方が喜んでくれそうだな、とか。観察して、工夫して、提案して、その繰り返しですね。言葉は悪いですが、聞き耳、めちゃめちゃ立ててますよ(笑)。
オザケン:じゃあ、お店に立っていて好きな瞬間はある?
りっけん:シーシャを提供して、スタッフを目の前にして「美味しい」と言ってくれるのは、当たり前だと思うんです。
オザケン:リップサービスもあるだろうしね。
りっけん:そうですね。でも、そのお客さんの前を離れて、他の仕事をしている最中に、ボソッと「美味しい」って聞こえてくると、素知らぬ顔で別の作業をしつつ、心の中ではガッツポーズです(笑)。自分がいないところで本音が聞ける瞬間は、すごく嬉しいですし、好きですねえ。
オザケン:どんなシーシャ作りが得意?
りっけん:昔ずっと言われていたのは、甘いシーシャですかね。最近は、アメリカ系のフレーバーをうまく作れるようになりましたね。And UとKOEN、両店で働くようになって、それぞれのやり方でシーシャを作るようになって。体系立って、シーシャの作り方を改めて勉強し直しているような感覚ですね。あと、自分ではピンときてないシーシャを作るのがうまいとよく言われますね。少し前はコーラ。今はモヒートが美味しいと言われるようになったので、マスターしようとしています(笑)。
(vol.2に続く)
And Uのことを好きなスタッフしかいない。
だからこそできる、接客があると思う。
他店にはないAnd Uの魅力とは。
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